あなたの痛みはどの体験?

こんにちは。

久喜市鷲宮のスモールジム&整体「身体改善サロン ペインフリー」店長の高橋です。

5月21日(水)のテーマは「あなたの痛みはどの体験?」です。

今週は「痛み」について連続的に記しています。

昨日は国際疼痛学会が発表している「痛みの定義」について復習しました。

「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」

これをもう少しわかりやすく分類していきますと「損傷があり・なし」と「不快な感覚体験・情動体験」の4つに分類することができます。

①損傷あり × 不快な感覚体験
→ケガや手術、出産などの実際に損傷を伴う不快な感覚体験

②損傷なし × 不快な情動体験
→ケガや出産などの体験談を聞く
→ケガの目撃
→映画などの暴力シーンの視聴

③損傷あり × 不快な情動体験
→②の体験後の①のケガや手術などの体験
→通常の痛みに②の不快な情動体験によってプラスされた部分

④損傷なし × 不快な感覚体験
→慢性痛
→ポリモーダル受容器の異常興奮

ざっとこの4つに分けられるのですが、①~④のうちどの体験が多いかで痛みが出やすいかどうかが決まってきます。

一概には言えませんが、基本的に②③の情動体験が多い人ほど痛みが出やすいと言われています。

これは実際に起こった損傷と痛みの度合いがミスマッチしている、もしくは痛み自体を過大に認識している可能性が高いからです。

反対に①の感覚体験が多い方は痛みに強いと言われています。

これは実際に起こった損傷によって痛みへの理解が深まっていたり、感覚的に痛みの体験を多くしていることによって痛みを適切に認識してるからですね。

痛みのある方はどのタイプか確認してみると面白いと思います(^^)