”カフェイン”と”アデノシン”

こんにちは。

久喜市鷲宮のスモールジム&整体「身体改善サロン ペインフリー」店長の高橋です。

7月16日(水)のテーマは「”カフェイン”と”アデノシン”」です。

昨日は「カフェインの影響」について記しました。

カフェインの影響で脳疲労が強まる機序について記しましたが、今日はその部分をもう少し掘り下げていきます。

カフェインは眠気の信号であるアデノシンを遮断する作用があります。

アデノシンは起きて活動しているときに少しずつ溜まっていきます。

ATP(アデノシン三リン酸)がエネルギーとして消費される過程で最終的にアデノシンになって溜まっていくということですね。

特に脳は多くのATPをエネルギーとして消費するためアデノシンが溜まりやすいと言われています。

このアデノシンが溜まると、
→ 脳が「そろそろ疲れてきたなぁ…」と感じる
→ 眠気を感じる
というわけです。

カフェインは、このアデノシンとそっくりな形をしているのため、脳の「アデノシン受容体」に先回りして入り込みます。

つまり、、

「アデノシン!眠くしてくれ!」
「ごめん、今カフェインが座ってるから無理〜」

という状態になり、結果脳は「まだ疲れてない!」と錯覚し、眠気を感じにくくなる=疲労感が抜けたと感じる、というわけです。

根本的に疲労が軽減しているわけではなく、あくまで脳を騙してアデノシンが溜まっていないと思わせることで疲労を軽減しているので、アデノシン受容体の増加→疲労を感じやすくなる、の作用までいってしまうこともあるということですね。

少し専門的な話でしたが、私たちの生活に身近なカフェインですので、知っておくと良いと思います(^^)